your room

最寄りの改札を出たら
見慣れた夜の帰り道
コンビニに寄ろうか迷う

誘惑に負けた君の手に
スイーツがひとつ乗ってる
それが愛しくて

カギをかけたあと
その指を掴まえて
君の匂いが揺れる
この部屋で

いつまで ふたりで
こうして ふたりで
誰にも言わずに
キスをしていようか?
ぬるい夢に委ねて
ねぇいつか ふたりは
ふとした瞬間
全てが嘘だと
気づいてしまうんだろう
……醒めないで、まだ

さりげない日々の音色は
時に少しだけ悲しい
溜息が響くのに気づく

君の好きなあの星座は
どこかで静かに眠って
今は見えないね

欠けてる月の光あつめては
慈しむように
ささやかな幸せを舐めあって

いつまで ふたりで
こうして ふたりで
誰にも言わずに
キスをしていようか?
ぬるい夢の終わりを
ねぇ君が決めてよ
その目を醒まして
窓から零れる朝焼けを纏って

嗚呼、君は綺麗だ
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