千里

水平線の空に 連なる雲の峰
疲れた時に 浮かぶのはあの海辺
あの頃の僕ら自由でさ まぁ日がな一日走ってた
小さな地図を広げては 風になった気分で

藍色の海へ ふりかえる事なく
幼い僕ら ただ知らない 明日に希望いだいてた

鉄塔の黒い影と かなかな蝉 暮れる道
よれたシャツのボタン ひとつ外し息を吸った
歳を重ねるたび 何故か人の顔色が怖くてさ
息苦しいけど 笑ってた 自分嫌いたくなくて

藍色の海へ 目を閉じて思いを馳せ
幼い僕ら 手招くよう こっちへおいで

千里の道を どこまで進んだか
汚れた革靴で 広げてきたんだ地図の余白を
千里の道よ いだいた憧れは
忘れていないから 大丈夫 希望は水平線の上
×