天文部

自販機でばったり会った 2日目の夜
詰められたばっかの三ツ矢サイダー握って
「ぬるいな」って笑ってた

おまえのせいでこの半年は
何も手につかなくてつらかったんだ
その無防備な表情はあの時のまま

先輩殴って連れ去りたい
先輩殴って連れ去りたい
先輩殴って連れ去りたい
いやすいませんなんでもないです

人工衛星がこれから見えるから
それまでの暇つぶし 僕と付き合ってよ

嫌いと言った そんなことない なことないのに
あなたは見ないフリして ボトルのキャップを開けた
去年二月土曜の深夜
ここ行こうってさ 休もうって言ってさ
あなたは苦いって言って
僕の好意を飲んだ

あっという間に時が経ち
繋ぐ手もよぼよぼになって
いつかは君と死ねるような
そんな夢をみたりした
でもどうやら恋愛は 天体観測と似ていた
一度見逃した流星群 いつ会えるの

馬鹿だな
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