発車のベルが長すぎる

乗ってくるひと 降りるひと
どこへゆくのか 帰るのか
俺はいったい どこへゆく
おまえと別れ どこへゆく
すがるなみだに 背を向けて
仕方ないさと 別れたけれど
発車のベルが 長すぎる

横に流れる 窓の雨
駅に着くたび 縦になる
遠くなるほど 胸を刺す
おまえのなみだ 胸を刺す
理由(わけ)も言わずに 背を向けた
俺を許せる はずなどないが
発車のベルが 長すぎる

待っているのか 今ならば
駅のベンチで 泣きながら
だけど戻れる はずがない
戻ってゆける はずがない
ドアが開(あ)くたび 降る雨が
胸に吹きこみ こころを揺らす
発車のベルが 長すぎる
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