最後にならないように

一時間もかからない 家までの距離
メーターが指す速度より 早く感じるよ
何度も送ってくれた川沿いの道
ドライブ好きなはずなのに
この時だけはいつも淋しくて

渋滞してると文句ばかり タバコをふかす横顔が
さよならを 待ってる気がするよ

これが最後にならないように
これが最後になってもいいように
ふたりこのまま 話していようよ

工場の砂煙も遠去かって
二つ目の信号過ぎると 見える青いあかり
「もう着いちゃうね」決まって ここで言ってた
そんな甘えてた声も
今では出せないよ もっと辛いから

私を降ろして 「じゃあ またね」って言う君に
何度も すがっては 困らせてばかりいたけれど

これが最後にならないように
これが最後になってもいいように
今は笑って 手を振っていようよ

想いつのるたび 増えていった わがままのせい
こんなにも 溝は深くて 君に近づけない

これが最後にならないように
これが最後になってもいいように
大好きだから 困らせたくない
大好きだから 笑っていようよ
本当に最後になってもいいように
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