なごり雨

お酒飲んでも 酔えない夜が
三日(みっか)つづけば 細(ほそ)る顔
なんで今さら 男の嘘を
思いだしては 泣きぬれる
ひとり止まり木 なごり雨

夢を拾って たぐり寄せても
なぜか淋(さみ)しく 逃げてゆく
消えたしあわせ 返してほしい
戻りたいのよ あの頃に
酔えば逢いたい もう一度

雨の降る夜(よ)は こころも濡れて
過ぎた月日が よみがえる
待てといわれりゃ 死ぬまで待てた
夢につづきは ないけれど
あなた恋しい なごり雨
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