コバエ

まただ コバエだ どこから来たんだろう
窓は閉まってる どうしているんだろう
不思議だな

それはまるで僕の人生を見てるようだ
どこに向かっているんだろう
外に行けばいいのに 家の中にひとり

夜にコバエが 耳元飛んでいるよ
うるさいな

それはまるで僕の人生を見てるようだ
何かを訴えてるんだろう
寂しい夜に限って みんな留守電なんだ

いつまでも 君の人生を見ていたい
何のための命なのか
こんな狭い所で 終わるなんてやめろよ

それはまるで自分に言い聞かせるように
小さなコバエに願う
空は果てしないんだ 早く羽ばたいて行け
もう二度とここに来るなよ
元気に生きてゆけよ
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