ふたり

寂しげな 頬に
赤い火が映る
暖炉に 手紙を
あなたは 投げ込む

二人は今頃
闇を走りぬけ
誓いの 指輪を
棄てるはずだった

私は孤独を 残して立ち去る
崩れる心に まとわる霧雨よ

果てしない 空と
凍えた 大地に
抱れて あなたは
人生を終わる

さよなら キエフは緑の六月
別離はモスコウ あなたのくちづけ
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