旧友

男が手紙を書く
苦しむ友のため
おまえはいちばん あらくれだった
切なさなんかは 似合わない
秋は枯葉を運び
涙をさそうけど
友だちよ
友だちよ
にがい酒など もう飲むな

男がアルバム見る
セピアの想い出を
愛して恋して 喧嘩になって
どちらも愚かに 傷ついた
そんな映画のような
おまえが懐しい
友だちよ
友だちよ
ほかの誰にも ぐちるなよ

男に便りが来る
みじかい走り書き
元気が出たから 心配するな
これから人生 やり直す
風がはげしく泣いて
心に波が立つ
友だちよ
友だちよ
嘘をついても すぐわかる
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