君のグラスが溢れる前に

一文字、一文字 紡ぎあげるように 話す君の言葉は毛布のようで
あの日の僕には気づかなかったよ、その笑顔の奥ではだいぶ背負ってたね
君の言葉はどんな時でも本当に柔らかくて、
それは「言葉」が思うよりもずっと誰かの心を傷つけること、
知っているから

明日になればまた君はいつものように 全てを心で受けとめてしまうだろう
今日だけはいいよ、頑張りすぎなくていい
もう少しゆっくりしていってよ もう一杯 紅茶も入れてくるね。

ゆっくり落ちてく夕日見つめながら、君は少し震えて言葉詰まらせた
「一人もがいて戦っている 時々怖くなるよ…」
あの日初めて打ち明けてくれた言葉の想いを無駄になんてもうしないから

大きなグラスでも水を入れすぎたのなら溢れて、こぼれて、
流れてしまうように
言葉が襲って君を孤独にしたとき、思い出して 君は一人じゃないよ
僕の名前が、その証だ
どんな場所でも迎えに行く
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