Sickness

ねえ、行かないで ここにいて 戻ってきてよ、ねえ
言葉ではすれ違い 傷つけあうばかりね。

長い時間をかけて“解り合ってきた”って
ある日気づくのよ、誤解だと、何かの。

あなたは独りで何を視てるの? その指のかたちで
この淋しさには終わりがあるの?
希望という病で 道をふさがれているの。

そう、誰にでも一度はね 若い日があるの、ねえ
あまりにもたくさんの夢をみたばかりにね、

長い時をかけて 人生は壊れる――
だから探すのよ、“現実の自分”を。

あなたは独りで何を視てるの? そんなふうに笑って
この淋しさには終わりが来るの?
希望という病で 手足を縛られてても。

あなたは独りで何を視てるの? そんなふうに笑って
この淋しさから愛を学ぶの? 水上バスの上で
彼女は独りでどこに帰るの?
希望という病でまた恋に落ちているの。
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