ありきたりなキセキ

元気にしてますか
ひとりぼっちの部屋は
あまりにも静かで
なかなか慣れません

いつもの帰り道
季節の花が咲き
髪を撫でる風に
あなたをさがします

些細なことで
ぶつかって 笑い合えた
あの 退屈で あたたかな
日々が愛おしくて

幸せは きっと
ありきたりなキセキ

「じゃあね」と背を向けて
歩きだしたあとで
何度もふり返る
無邪気なあの笑顔

悲しまないで
私はここにいます
たまには 空を見上げては
泣いてしまうけれど

幸せは きっと
ありきたりなキセキ

遥か彼方に
描いて 夢見ていた
でも ほんとうの 幸せは
平凡な顔で

すぐそばにあった
あたり前のように

不器用なあなたが
最後にひとつだけ
私にくれました
生まれてきた意味を

ありきたりな愛を
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