スプーンII

何故か 知らずに 記憶 辿っている
この影に 今 自分の姿 覚えている

また温度が 流れ込んでく
裸のまま 浮かぶ

光 駆け抜けて 銀に 瞬いて
風に 揺らめいて 銀に 煌いて

地平線まで 小指 伸ばしてみる
草の上から 小さな 雫 滑り落ちる

探していた 丸い大地に
素肌 初めて 映す

光 駆け抜けて 銀に 瞬いて
風に 揺らめいて 銀に 煌いて

風は静かに 時間を刻んでいる
銀の光で 髪を梳かしている

空と大地が キスを交わしている
銀の光は 少し 瞼閉じる

染み込んでく 風の薫りに
抱かれて今 一つになる
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