同級生だった

失望だけはさせまいと
丁寧に巻き上げた髪
左に傾いたヒールも今日は
履きこなせてるみたい

中央東口改札を抜けて
数年ぶりの再会へ急ぐ
左手あげたら 交わるその瞳
黄色い点滅が光った

ああ
変わらないその声 笑い顔
時々混ざる故郷の言葉
あの頃に引き戻されてく 苦しくなる
ああ
どうしてまた戻ろうとするんだろう
わからないふりをしながら わたしたち
同級生だった 同級生だった……

瞬き止めて焼き付けた
新しい卒業写真
さよならと言い合えるほど
君に近づけないって知ってる

ああ
変わらないこの距離 歩き方
一度も振り返らないとこも
あの頃と同じみたいだね 追いたくなる
ああ
どうしてまた会おうとしたんだろう
わからないふりをしていた わたしたち
同級生だった 同級生だった……
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