馬場の酔い唄

芝居がハネたそのあとで
仲間とあおぐコップ酒
今は名もない俺たちだけど
花は必ず咲くものと
夢の雫を酌み交わす
ああ高田馬場の夜
灯がゆれる

くやし涙を意地で拭き
明日をにらんだ舞台裏
そうよあなたはまばゆい星を
抱いて生きてく人なのと
いったあの娘にまた惚れた
ああ高田馬場の夜
灯はやさし

さかえ通りはにぎやかな
笑いをつつんで暮れてゆく
ひとり渡った面影橋の
下を流れる出世川
役者いのちを光らせて
ああ高田馬場の夜
灯よいつまでも
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