ミイラとお姫様

ここは昔のエジプトの
ピラミッドの中なのよ
これからお話すお話しは
こわいミイラのお話しよ

ここはミイラの部屋の中
ドデカイ部屋の真ン中に
石で造ったオケひとつ
これがミイラのカンオケよ

こわいミイラよ出ておいで
こわいミイラよ出ておいで

冷たいオケのふたとって
ミイラの顔をのぞいたの
そしたらミイラがいったのよ
悲しい声でいったのよ

(セリフ)テヘックルー タークルー ショコラッポー
ラスガリブー アーシートー キーナー

こわいミイラのいう事にゃ
ミイラは魔法にかけられて
いっしょうけんめいモガイても
冷たいオケから出られない

ミイラの魔法をとくために
エジプトいちのお姫様
肌身離さず持っている
シルクのベールが欲しいのよ

お姫様よどこにいる
お姫様よどこにいる

ここはお城の中なのよ
ほどよく眠ったお姫様
エイッとベールをひっぺがし
一目散に逃げたのよ

ここはミイラの部屋の中
さっき盗んだシルクのベール
冷たいオケにかぶせたら
ドロドロドロンと白けむり

だけどミイラは出てこない
だけどミイラは出てこない

その時急に後ろから
可愛い女の子の声がした
びっくりおろろいてふり向いたら
さっきのお姫様が立ってたのよ

(セリフ)「私、お姫様なの
今までミイラにされてたの
お城のお姫様は
ホントのミイラが化けてるの
私、
あなたみたいな人
好きよ」

お城のお姫様はニセ者で
ここにいるお姫様が本物で
お城のお姫様が本物じゃなくて
ここにいるお姫様はニセ者じゃないの

ミイラにされてたお姫様
ミイラにされてたお姫様

そんなわけで可愛いお姫様は
僕のお嫁さんになったのよ
それから僕はなんとなく
エジプトの王様になったのよ

これで話しは終わるけど
夜中に朝日が昇る時
真昼に夕日が沈む時
ミイラがいるかもしれないよ

ミイラがいるかもしれないよ
ミイラがいるかもしれないよ
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