友人は旅に出る。

僕らが通り過ぎた何気ない毎日の
昨日は君が歩んだ 最後の日
思い出が蘇る 懐かしい君との日々
長い時を超えてまた花が咲いた

答えも理由も一緒に連れ去って
雨の季節に溶けて消えてゆく
さよならも言わずに

この歌を君に贈るよ 届くかな 君の元へ
あの懐かしい日々を思い出して笑い合おう
君がいない その現実が怖くてまた目を塞いだ
悲しみから遠く 僕は今日も逃げていた

紫陽花が美しく咲き誇った六月
今日は君が生まれた 始まりの日

おめでとう その言葉はもう届かない
花びらに落ちた大粒の雨 苦しい涙が流れてゆく

寂しいよ どこにいるの?
早くここへ帰っておいで
その道の先には何もないよ誰もいないよ

君がまた道に迷ったら気づいて欲しい 一人じゃないって
今日も君を想い 涙流す人がいる
さよならなんだね
嫌だよ ずっとここにいてよ
君の姿が消えてゆく
×