心が風邪をひいたようで

心が風邪をひいたようで 誰と話しても 寒くてなりません
どうしてなんだろう 人はひとりだと
寒い言葉が吹き込んでくるのは
窓の向うに やけに寂しい
男がいるなと 僕が僕を見た
こんな悲しい 顔して生きてたのか
自分の寂しさに 自分で驚いて 眼をそらしても しかたないじゃないか
心が風邪をひいたようで 貴方に会えたらとしみじみ思います

心が風邪をひいたようで どこまで歩いても 寒くてなりません
いつからなんだろう 吹き過ぎる風が
人の言葉に聞こえてしまうのは
冬の夜道で 誰かの声がする
いい人だから いい事あるよって
暖かい声は 別れた君の声
忘れた人を 忘れずにいたのか やっと気付いても
しかたないじゃないか
心が風邪をひいたようで 貴方に会えたらとしみじみ思います

街はすっかり春だというのに
日ざしの中ゆく私の影は
寒そに背中をまるめて 歩いてる
心の冬に なすすべもなく
佇んでいても しかたないじゃないか
心が風邪をひいたようです
でも明日はきっと 微笑んでみせます
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