たびのしたく

カッコウ なぜここで鳴いた 昨日は嫌な夜だった
本当に喉が乾く 手をのばす先 オレンジ

過去も今も すぐ消耗 枕元 浮く あぶく
そのうち消えてしまう 酷く 喉が乾く

たしかに 手の届く場所にあるはずなのにな
坂道でもないの なぜか ころがってゆくのだな

止まれ止まれそして癒せ するどいナイフで
いよいよ 燃えるようなオレンジ 二つに切りわけたら

そこに広がる美しい宇宙を見た
すべて包んだ 実りがある
こんなに宇宙はシンプルに出来ている
甘い香りを たぐり寄せる
不思議よね 同じ色の情熱なのに
交わりたくないと身 守る
異なる言語の根っこを覗いてみると
ひしめきあって肩 寄せてる

狙うは村雨よ 見つけて 喉 唸る
牙をむき出して 近づくのならば
敵だと みなして 斬りつけるだけよ
スパっと 二つに 切り倒したら

そこに広がる美しい宇宙を見た
問いも答えも すべてがある
こんなに宇宙はシンプルに出来ている
たった一つだけ 探せばいい
不思議よね 同じ色の情熱なのに
交わりたくないと身 守る
どんな場所でも尊い宇宙がある
ひしめき合って肩 寄せてる

みんな同じ身のオレンジ みんな同じ身のオレンジ
みんな同じ身のオレンジ みんな同じ身のオレンジ
なのに少し何か違う みんな少し何か違う
遠い空に指示を仰ぐ 何か少し間違っている
みんな少し間違っている みんな少し間違っている
みんな少し間違っている みんな少し間違っている
旅の支度 間違っている きっと誰も気がつかない
×