さしむかい

惚れたおまえの 手料理が
俺にゃいちばん しあわせ酒よ
あなた今夜は どうしたの
雨にならなきゃ いいけれど
注いでください
あゝゝ…わたしにも

炒め高菜に 木の芽和え
酒がついつい すすむよなんて
好いた男の いい笑顔
どこの誰にも 渡さない
なにがあっても
あゝゝ…ついて行く

妻という名の 形式など
いいのいいのよ 気遣わないで
傍にいられる それだけで
おんな冥利の 水入らず
あなた注がせて
あゝゝ…さしむかい
×