天気雨

波打ち際をうまく 濡れぬように歩くあなた
まるでわたしの恋を 注意深くかわすように
きついズックのかかと ふんでわたし前をゆけば
あなたは素足を見て ほんの少し感じるかも
低い雲間に天気雨
みるみる煙る水平線
サーフ・ボードなおしに”ゴッデス”まで行くと言った
じゃまになるの知ってて 無理にここへ来てごめんね
夏の始めの通り雨
ついてないのは 誰のせい?
白いハウスをながめ 相模線にゆられて来た
茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた
やさしくなくていいよ クールなまま近くにいて
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