礼文宿

後悔ばかりが 胸をさす
おもかげ探す 北の旅
暗く広がる 静かな海は
寂しすぎます 船泊(ふなどまり)
窓を叩いて ほしいのに
月の灯りが ほしいのに
夜霧に浮かぶ 漁り火よ
何処へ向かうの 私をおいて
迎えに来てよ… 迎えに来てよ… 礼文宿

子守のウミネコ 指さして
夢見たあの日 嘘ですか
夕陽が沈む 澄海岬(すかいみさき)で
遠くを見つめ ただ一人
荒れてくれれば いいものを
時が止まれば いいものを
手をふるなんて できないわ
利尻の富士も 涙でにじむ
汽笛が辛い… 汽笛が辛い… 礼文宿

あなたお願い もう一度
叫んでみても 届かない
何を信じて 咲きますか
ひとりぽっちの アツモリ草よ
北の最果て… 北の最果て… 礼文宿
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