望み

一人で暮らす生活だって
今ではもう慣れたつもり
「ただいま」ってこぼれて気がつく

話したいことは大切に
書き留めて温めて
手渡したいと思っているんだよ

笑ってくれたならいいな

街並みが変わっていくように
大人になっていく私
過去があって未来がある

同じように色んな人びとが
過ごす時間が流れて
いくつも交わっているんだね

すべてがそのひとつなんだ

ちゃんと顔を見て声を聞いて
同じ場所で笑い合って
帰り道ふと思い出したり
他愛もないこと

いつも「久しぶり」って始まって
「またね」と別れたって
あなたの言葉のぬくもりは
あの日とずっと同じだ

ひとりであなたを待っている
この場所も今日は溢れるほどに
色んな人が行き交う

腕時計気にするあの人は
贈り物抱えながら
誰かと待ち合わせているんだね

すべてがきっと出会えますように

ずっと忘れていた空気は
ほらあの日のままここにあって
次の季節が来る頃には
また会いに行くから

いつも「久しぶり」って始まって
「またね」と別れたって
離れて暮らしているあなたへ
「さようなら」は言わない
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