この雪に紛れて

すれ違う人を目で追う
息が止まり振り返る
なんてな 鼓動は嘘をつかない
いつでも心の中
全て見せてくれるような
訳じゃなかったしいつでも
二番目のままで

薬指にはめたそれと
頬の雫がイルミネーションに輝く

この恋が終わる前に抱きしめて
本当の事は言わないで
イタズラに輝く白い街で
今夜だけは優しい嘘をついて

香りの残ったままの
気付かないままほつれた
マフラーがあの日の二人と
重なってみえた

積もった雪なんてすぐに
溶かすほどの愛情をくれよ
聖なる夜と鐘の音で
何も知らないあの夜に連れていって

この夜が明けるまでは側に居て
涙隠さずにいるから
せめてこの足跡が消えてく前に
今夜だけは優しく

この雪が溶ける前にキスをして
どこまでもずるい二人が
分け合えるものがまだ残るなら
今度はあなたから会いに来てよね

すれ違う人を目で追う
浮かれた街みたいにいつか
私も輝けるかな
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