灼けた夏

ほろ苦い麦酒(ビール)の泡がグラスにあふれる
こぼれ落ちた想い出 遠く拡がり
乾いた風が吹いている 僕の周り
悲しみほどではなくて 言葉にならない
あのひとへの

心残りの風よ 灼けた夏に
痛み残る恋よ 静かに眠れ

注がれる麦酒(ビール)の泡が しぼんで失くなる
はしゃぎすぎたあとの 心に似て
忘れたはずの感傷が ふと漂う
寄せては返す刹那に 揺れるおもかげ
あのひとへの

心残りの風よ 灼けた夏に
痛み残る恋よ 静かに眠れ

真昼の海岸線は 白いふちどり
こんなはずじゃないのに 打ち消すとまどい
あのひとへの

心残りの風よ 灼けた夏に
痛み残る恋よ 静かに眠れ

心残りの風よ 灼けた夏に
痛み残る恋よ 静かに眠れ
×