木洩陽の記憶

手をのばした 空の欠片つかむように
彼方にいるあなたに声届けたくて

街は少しだけ あれから色を変えて
孤独に慣れた唇でいま
じょうずに微笑えてるけど

あなたといた日々 まだ残ってる胸の片隅
そこだけなぜか泣きたいくらい ひどく眩しくて
木々のささやきと光の波が寄せては返す
まるであなたは 私のための木洩陽の記憶

振り向くたび雲の流れ追いかけてる
彼方の碧 あなたもいま眺めてるの

同んなじ速さで 歩んではいけなくて
未来へ向かう道の途中で
はぐれてしまったけれど

あなたと見た夢 愛の足跡刻むみたいに
奏でた歌を思い出すたび いつもあたたかい
まぶたを閉じれば あざやかなまま時を映して
また出逢えると語りかけてる 木洩陽の中で

あなたといた日々 まだ残ってる胸の片隅
そこだけなぜか泣きたいくらい ひどく眩しくて
木々のささやきと光の波が寄せては返す
まるであなたは 私のための木洩陽の記憶
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