VOICE

移り行く季節に翻弄されては 流れて落ち切った時の砂
転換は無常に場面を切り替えて ストーリーは決して終わることなく

焼ける陽射しに揺れていた 陽炎の先で手を招く

無数に刻まれた感情と記憶 幻想に纏われ滲んでいく
静寂は不要な声をかき消して 一筋の光をただ見極める

歪む景色に佇んだ 貴方に触れようと

絶え間なく吹き荒れる風の中 足元を掬う影を踏み締めて
目を逸らせば失う行き先に きっと答えが待つはずで

去っていく時間に置いてきた想い 無意識の未来を決めていく
肌が覚えている 痛みの感覚が 向かうべき方向へ導くように

果ての見えない視界に 道筋を描いて

容赦なく降りつける雨の中 凍える身体を眠らせないで
触れたら崩れそうな胸の内 雫となり溶けていくまで

切り替わる空を見上げ 精神(こころ)は無に還る
戻した視線は深く覆う闇の先へ

五感を研ぎ澄ませて 貴方のもとへ

終わらずに繰り返す哀しみに 打ち砕かれ諦めないように
雑音(ノイズ)の中潜む求める声 何度でも探し当てよう
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