よこはま埠頭

黄昏くぐって 行き交う貨物船よこはま
あの娘はどこにいる カモメに聞いたって
ピヨロピヨロと 啼くばかり
ひとり港を さ迷えば
未練ホロホロ 夜風もホロホロ
赤いドレスを 見たという
噂たずねて 伊勢佐木あたり

遠くで出船の 銅鑼の音五つ六つよこはま
あの娘の思い出が 心に押し寄せて
過去に振り向く 石だたみ
ひとり港を さ迷えば
未練ホロホロ 夜風もホロホロ
きっと明日は 逢えそうな
そんな気がする 本牧あたり

夜更けに霧笛が 切なくむせんでるよこはま
あの娘によく似てる 姿とすれ違う
古い煉瓦の 倉庫街
ひとり港を さ迷えば
未練ホロホロ 夜風もホロホロ
今もひとりで いるという
噂信じて 馬車道あたり
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