幻を止めて

ああ 夢だよと
今 いいきかせて
そう 嘘だよと
ただ つぶやいても

帰りたくないと
とまどってみても
決めるのは 君だから

ふたり 夕暮れの渚で
出会った 予感のままに
君は 濡れた髪のままで
女神の姿をしてた 幻

夢を 重ねては眠った
最後の 言葉をかくし
君の ひそやかな寝顔に
確かな時間の 吐息さがした

幻を止めて
幻を止めて

ふたり 理由(わけ)のある恋でも
離しは しないさずっと
胸に つかまえて抱いたら
にじんだ涙もやがて乾く
×