本家 かもめという名の酒場

かもめという名の 酒場には
酒に溺れた 女がひとり
今夜も飲んで 泣いてます
届かぬ恋の つれなさを
むせぶ汽笛に すがりつく
海鳴りが 海鳴りが
聞こえる港町

かもめという名の 酒場には
過去をかくした 女がひとり
やけで半分 生きてます
左の手首の 傷あとが
未練ごころをつのらせる
海鳴りが 海鳴りが
聞こえる港町

かもめという名の 酒場には
倖せうすい 女がひとり
愚痴を肴に 飲んでます
ここはさい果て 北の国
花咲く春は まだ遠い
海鳴りが 海鳴りが
聞こえる港町
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