恋さかずき

盃を乾(ほ)して 別れわかれ
肩を落した 襟あしに
ふりかかる 涙雨
よごれよごれた この俺にゃ
きれい過ぎると 背を向けた

この指をきつく かんで行った
呼べばもどると 云うこころ
知りながら 切るえにし
夢もやれない この俺を
忘れてしまえと 突き離す

くちぐせの「おい」と 呼べば泣ける
名前云ってと あまえてた
あの頃が つき刺さる
よごれよごれた この俺が
うしろ姿に 詫びた夜
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