わずかの涙

蒼い月灯り 窓の外はシャンパーニュ
鏡代わりに髪を梳き 溜め息で曇らせてる

街を見下せば
ネオンたちが 泡みたい
ホテルの部屋で“Don't disturb!”
淋しさに慣れたりしない

もう終わりそうな 恋だから
もう ジェラシーなど
ないけれど 私 1人
最後の夢を見る

わずかの涙じゃ
忘れられない 悲しみも
思い出に 助けられ
いつの日か 過去形に……

ひとつのグラスに あふれそうな時が過ぎ
点滅してるメッセージ 言い訳は 聞きたくないわ

ああ すれ違った 愛なんて
ああ サヨナラまで
傷つける 今夜だけは 最初の嘘をつく

やさしくされたら
決心さえも 揺らぐから
後悔に 手を借りて
いつまでも 泣かせてよ

わずかの涙に
胸が切なく 震えても
愛しさの その出口
きっと 見つけられやしない

わずかの涙じゃ
忘れられない 悲しみも
思い出に 助けられ
いつの日か 過去形に……
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