アイデンティティ

最低なシナリオばかりが
頭の中 あぐらをかいて
始めの一歩すら踏み出せない
言い訳積もらせる日々で

ほらまた 流行りを追いかけて
僕らカメレオンじゃあるまいし
とは言え なけなしの甲斐性じゃ
どんな言葉も格好つかないみたい

君だけの一番星に僕はなれるかな
SNSの五つ星中 一番隅の方じゃなくて

ありふれたモノ 蹴飛ばして
斜に構えて 一人だった
変われないまま 大人びる君を 眺めていた
「そのままでいいよ」じゃなくて
「そのままがいいよ」って
君は言わないかな

自虐的思考は人一倍
負けん気なら人三倍
上も下も左も右も
見れば見るほどキリなんて
無いんだな

後ろ指 誰かの期待
目的はそこじゃない
曲がり曲がった道の先が
今ならば信じなきゃな

ありふれたモノ 蹴飛ばして
斜に構えて 一人だった
変われないまま 大人びる君を 眺めていた
「そのままでいいよ」じゃなくて
「そのままがいいよ」って
君は言わないかな

近付けば見えなくなって
しまい込んだ自分らしさ
お互い様と許し合えていたら 良かったかな
ふわり揺れる春の風が 君を奪い去って
いつか僕らに 栞を挟み込んだ
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