素肌にセーター

白いセーターがチクチクと痛いなんて
他愛なく笑ってた2月の午後
魂がリンクをしてた
白いセーターを無造作に脱いだ動作
想い出の8ミリがそこで止まる
あとは追憶の日々だけ空回り

噂を聞いたよ 新しい彼が出来て
髪も金色に変えたんだって
ぼくは変わらずさ ベッドで目が覚めるたび
手が君を捜すよ

時の河に
溺れないで 流されても

君のセーターが引き出しの奥で眠る
暇なとき取りに来てくれないかと
電話してもつながらない
糸を引っ張ればほどけてく愛のかたち
セーターを手に抱いてジルバ踊る
ぼくが窓硝子に映る 哀しいね

君の欠点をノートに箇条書きして
もう 嫌いになろう

自分勝手
たぶんそれはお互い様

君のセーターをソファーへと広げてみる
抜け殻が座ってるそんな感じ
話しかけてみたりしてね
胸のちっちゃさを気にしては振り向く君
そんなことないよってぼくが言うと
頬を薔薇色に染めたね

白いセーターがチクチクと痛いなんて
他愛なく笑ってた2月の午後
魂がリンクをしてた
白いセーターを無造作に脱いだ動作
想い出の8ミリがそこで止まる
あとは追憶の日々だけ空回り
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