長い夜

窓をたたく 雨の音が
あなたが来る 足音に聞こえて
ガラにもなく 一途な恋
胸に抱きしめ 待っている

二人で夜を 重ねるたびに
あなたの愛が 私にないことなど
ずっと前から 気づいていた
でも信じたくなかった
さよならも言えず 熱く炎え上がる
あなたへの 想い届かなくて
眠れない夜に 繰り返して 泣いた
ひとりきりの長い夜

人恋しくて 街に出てゆけば
寂しい夜を いやせる気がしたのに
いつの間にか 人込みの中で
あなたの姿を 探していた
さよならはいつも 誰のせいでもない
だけどこの愛を失うなら
暗闇の中を さ迷ってしまう
凍えそうな長い夜
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