旅路の果て

意味などないほどに
走り抜けていたいだけ
いま立ち止まってる君の背中を
ただ見つめているだけ

夢を見ないように
眠り続けてたいだけ
生まれる前の暗い闇の向こうを
ただ浮かんでたいだけ

答えなどなにもないよ
叩きつけていたいだけ
泣いている君の横で
ただ涙をすするだけ

宛などないくせに
訪ね歩いてきただけ
おいでと手招いた君の記憶で
ただ辿り着けただけ

誰にも会えずに去るよ
約束さえ残せずに
誰も来ないその部屋で
さよならさえも言わずに
ほら 叩きつけた証ならば
そうさ 笑う君とここにあるよ
残された一枚の
色あせた旅路の果て

息もつけぬほどに
戦い続けて終えた
いつかもどこかも今じゃわからないよ
ただ二人写るだけ

意味などないほどに
走り抜けていたいだけ
いま立ち止まってる君の背中を
ただ見つめているだけ
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