追憶

おもいでは 常に眩しくて
この胸の奥に きらめく
ひたむきな愛を信じ合い
いのちまで賭けた月日よ

あゝ帰らない はるかな遠い日を
あゝ今日もまた 夢見て眠るか
花に似たくちびるに ふれただけの
あのひとは 今は いずこ

奪い去る強い心さえ
あの頃に持っていたなら
すすり泣く声も聞かないで
めぐり来る季節(とき)を迎えた
あゝ狂おしい思いをたぐり寄せ
あゝ過ぎて行く時代を思うか
黒髪の香ぐわしい匂い残し
あのひとは 今は いずこ

あゝ帰らない はるかな遠い日を
あゝ今日もまた 夢見て眠るか
花に似たくちびるに ふれただけの
あのひとは 今は いずこ
あゝ 今は いずこ
あゝ いずこ
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