津軽の里

何を話すか 父さんの
声で私は 目がさめた
家を忘れた 姉さんの
うわさ話を耳にした
津軽の春は まだ寒い

白いリンゴの 花が咲く
あれも今頃 同じ頃
汽車の窓から 手を振った
そんな姉さん 夢に見る
津軽の夜は まだ長い

風が雨戸を たたいてる
何処にいるのか 姉さんは
泣いて 暮しているならば
意地を張らずに お帰りよ
津軽の里を 忘れたか
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