それだけ

何気ない 顔して僕が咄嗟に
隠した 本音も見破るんだよ
それだけ僕を知ってくれている
そう言う事だろう 自惚れかな

とか言って 僕ってさ言葉足らずで
だからこそ 誤解が時々生まれ
後ろめたさもない筈なのに
身振り手振り必死に弁解してる

「馬鹿みたい」ってさ 君が笑ってくれる
それだけでいい それだけだよ
欲しいものは 何気ない日常
それだけでいい 忘れたくない思い
一緒にいたい それだけなんだよ

テレビを なんとなくつけていたら
映し出す 何処かの端正な顔と
僕を交互に見比べた挙句
首をかしげるのはやめなさい

「理想と違う」 君は僕に言うけど
それだけだろ それだけだよ
内緒だけど 僕の理想と君も
正反対 ぐらい違ってるのに
それだけ君が 特別って事さ

春の満開の桜に興味がないとか
夏は焼けてシミになるから苦手とか
秋の味覚も温泉も別にって感じで
冬は寒過ぎって朝から怒っている

そんな君を 好きな僕は 変かな
それだけじゃない 他も全部さ ダメかな
何が起きたって そう君を離さない

「馬鹿みたい」ってさ 君が笑ってくれる
それだけでいい それだけだよ
欲しいものは 何気ない日常
それだけでいい 忘れたくない思い

「理想と違う」 君は僕に言うけど
それだけだろ それだけだよ
内緒だけど 僕の理想と君も
正反対 ぐらい違ってるのに
それだけ君が 特別って事さ
愛している
それだけ
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