スペア

いつから降り始めた 長い雨に
一人の帰り道を救われた 傘の中
このままどこまで

両手に持て余した 時間だけが
出来れば巻き戻して 同じでも構わない
出会った頃まで 何もいらない

強い風に かき消された 雨雲に
あなたを想った

覗いた晴れ間に似た 心の穴
大人になりそびれた 二人にもなれなくて
頭の中だけ 何も言えずに

笑い声と 塗り潰した 青い地図に
残した足跡 言葉にできれば
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