音更の雪

洗い髪さえ 芯まで凍え
湯冷めするよな 冬の夜
しんしんしんしん 音更の雪
肌があのひと 恋しがる
こころ埋もれる ひとり宿

すきま風吹く 真夜中すぎは
布団引き上げ 隠す肩
しんしんしんしん 音更の雪
ひとりぼっちは 死にそうよ
おもい抱き寝の 忘れ宿

北の故郷(ふるさと) 寒さがつづき
春になっても 薄氷(うすごおり)
しんしんしんしん 音更の雪
恋の終わりに 舞う小雪
梟(ふくろう)淋しい ひとり宿
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