空に読む物語

わかってるよ
わかっているよ

孤独なのは僕で 愛なわけじゃない
左隣り月が照らす 面影が揺れてる

天文学的な確率で 人は出会い別れを選ぶ
満ちて欠けてゆく 半分の世界
埋めるように ひかり出す 日々の記憶

空を読む 君を待つ 星が流れる
名残るように時が 綴られていく
はじめて 深く深く 愛せたことが
とても 嬉しくて なのになぜか 苦しくて
可笑しいな 泣きたくなる

にごってるよ
にごっていくよ

優しいのが君で 狡いわけじゃない
しどけない胸の残響に 立ち止まる 幻

平穏の価値は不透明で 人は求めまた手を放す
ささやかな今日に めぐる明日に
同じストーリー 刻めたら それで良かった

夏が去る 風が凪ぐ 心震える
書き留めた想いが 込み上げていく
誰より 深く深く 向き合えたひと
とても 穏やかで なのにどこか 儚くて
さよならの 匂いがした

朝が来ないこの街に
今を抜け出せないこの空に
悠然とかがやいた星座に
あの日を 閉じ込めて

空を読む 君を待つ 星が流れる
名残るように時が 綴られていく
はじめて 深く深く 愛せたことが
とても 嬉しくて なのになぜか 苦しくて
可笑しいな 泣きたくなる

伝う願いが こぼれ落ちていく
×