よさこいおんな唄

「あんた 私(うち)をなめちょうがぁ
私(うち)はあんたが死ぬほど好きじゃきー」

土佐のおんなはョー はちきんじゃけど
人情(なさけ)は誰より 負けん気よ
蚊遣(かや)り火焚いて 夜通(よんど)し待てば
づつない胸が 焦がれ哭く
私(うち)の躰(こころ)は 燃えちょるき
よさこいよさこい 抱きに来い

「まっこと真から惚れてしもうたがゃ、
土佐のおんなはいつまでも待っちょるきよー」

本当(ほん)に男はョー 身勝手じゃけん
おんなはいつでも 泣きをみる
枕を抱いて 寝返り打てば
夜風がひゅるり 笑いよる
私(うち)はひとりで 待っちょるき
よさこいよさこい 逢いに来い

「なぁんぼ強がり言(ゆ)うても、所詮おんなは
おんな、ひとりでおったら淋(さぶ)しいき、
あんたー早う逢いたいっちゃー」

あんたひとりがョー 男じゃないと
強がりばかりの 見栄をはる
運命(さだめ)に負けて 別れたけれど
おんなは夢で 生きられる
私(うち)は今でも 好いちょるき
よさこいよさこい 抱きに来い
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