昭和恋月夜

塵(ちり)にまみれた 昭和の幻(ゆめ)と
他人(ひと)が笑おうと 気にしない
意地ひとつ 道ひとつ 貫きとおす
ついて来いとは 言えずにひとり
見上げる 昭和の恋月夜

頑固者でも あんたのことが
好きと言ってた 女(やつ)もいた
酒ごころ 酔いごころ 手酌の酒に
捨てたあの日の 面影ひとつ
浮かべる 昭和の恋月夜

愚痴のひとつも 言いたい時は
笑顔つくって 馬鹿になれ
意地ひとつ 道ひとつ 貫きとおす
夢を枕に 時代の片隅(すみ)で
見上げる 昭和の恋月夜
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