恋はみずいろ

頭に血が上る時ほど
くだらない妄想に耽るもんさ
水槽の魚は軽くなって
天井に向かって距離を詰めてきた
汚染された大気の渦
道化になった友だちの噂とか
気にも留めない
毎日毎日 妙な心地悪さの中で食べて眠るだけ
アンドロイド きっとパラノイド
聞きたくないよ 今はその声を
鱗がないだけであとは同じ
じきにこの肌を薄いエナメロイドが覆うさ
手に触れる時 キスをする時
その光沢を以って突きつけてくる食物連鎖
擦り付ける胃袋と胃袋
Love Is Not Blindness

恋はみずいろ 思いは白濁
仄暗い道をそろりと歩くのだ
お前はみずいろ 残酷なみずいろ
冷めたオードブルに箸をつけながら
骨抜きにされた魚の気持ちを
考えてみようかな
恋はみずいろ

別に込み入った話でもないのにさ
首を傾げる奴らにはピースサイン
メトロポリスのコンクリートをしゃくって
2メートル四方の穴ぼこの中で
ひっそり暮らそうかなとか考えてる
経済格差も精神的分断も
声のでかい奴も
ニヤつき顔 板についた奴も
沈黙の度に迸る
まるで人殺しの眼球でもはめられた気分
ガタゴト 貨物を乗せ走る列車の
荷台にしがみついたまんま俺は火だるま
どうにでもなれ
今見えてる線もすぐに点になる
それとない点になる

恋はみずいろ 思いは白濁
仄暗い道をそろりと歩くのだ
お前はみずいろ 残酷なみずいろ
冷めたオードブルに箸をつけながら
骨抜きにされた魚の気持ちを
考えてみようかな

僕はとってもハッピー
今が一番ハッピー
体の形は少しずつ変わるのさ
君にどう伝えようか
この気持ちをどう伝えようか
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