noon

“おはよう”囁いて
春を告げる風が
レースのカーテンと
君の髪を撫でていく

淹れたての珈琲の
香ばしく甘い香り
ねぼけた眼差しと
ありふれた日々のはじまり

陽を待っていたの
鳥たちの歌声のせて
君が話した夢の続き
探しながら

ほんとはね ほしいのは
重ねた両手から
溢れてしまいそうな
ちいさな 幸せ

いつまでも となりにいて
終わらない 愛おしい時間を
おしえて

待ちわびていたの
なんてことのない1日
ソファで寄り添う
昼下がりを過ごしながら

ほんとはね ほしいのは
ふとした微笑みが
溢れてしまいそうな
ささやかな 幸せ

いつまでも つづいていく
ふたりで紡いだ夢と
柔らかな手の温もりを

陽だまりの昼下がりに
何度でも
おしえて
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