墜落、若しくはラッキーストライク

ワイドショーが嬉々として終わりを告げ
慰めの賛美歌が悲鳴を隠した
シガーショップを荒らした僕と君は
食べかす残して非礼を競って

使い果たして消えるのを待っていた
遊び尽くして手を結んだ

あの去った彗星がふたりを嗤う様に
地上を照らして外周を舐めた
過ぎ去った失態がふたりを分かつ様に
同じ朝に戻れはしないと

ワイドショーは粛として誤報を告げ
誰彼晒し上げ身を隠した

絞り尽くして枯れるのを待っていた
残し損ねた抜け殻ふたつ

尾を引いた彗星が未来を嗤う様に
森をかすめて湖を熱した
剥ぎ取った醜態がふたりを変える様に
同じ朝はそこにあるって

内ポケットの残骸皮肉めいた銘柄の
薄紫の煙を吐いた

あの去った彗星がふたりを嗤う様に
地上を照らして外周を舐めた
過ぎ去った失態がふたりを分かつ様に
同じ朝に戻れはしないと
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