狐火

家路へと急がなきゃ
夕煙を浮かべて
でも今日は帰れない
目の前の美しさ

少し酔ってた
狐火のような君に
妖しく揺れる目と身体で
踊ってた
俺のせい

靄の中
少し甘い匂いだった
化かされたって
もう二度と君には会えやしないと
わかってる

俺は酔ってた
狐火のような君に
妖しく揺れる目と身体で
踊ってた
俺のせい

美しかった夜も
歳をとって煙った

俺は酔ってる
煙草でむせるくらいに
こんなに気取った夜も更けた
さよならさ
ひとりで
俺のせい
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