触って そっと 口づけして

せつない 甘い においに
流した涙は やがて
空にかえり 雨となる

よろこびに天を あおげば
ふりかざす手に おされ
わたし、風をつくりだす

旅立った 風の子供
時間(とき)の光 髪をなでる

ゆびをぬらし めをつぶれば
あなたどこに いるかわかる

はだかの足を ふみならし
音を作れば そこに
はだかの二人 むきあう

自由な からだに
心は かすかに ふるえて 今
ふかい海の なみになる

静かに 体 満ちてく
やがてわたしは 動き出す

心に、海の吐息を
集めて みつめて
触って そっと
口づけして

体に、染み込んでゆく
リズムを
二人で
感じて

心に、海の吐息を
集めて みつめて
触って そっと
口づけして

体に、染み込んでゆく
リズムを
二人で
感じて

ゆびをぬらし めをつぶれば
あなたどこに いるかわかる
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