孤独になってみたい

いとおしい人々も
にくらしい人々も
まとわり足並み重なり気づけば
踊り始めている

夜さえ眩しくて
まぶたを閉じてみても
お優しい言葉に高鳴り気づけば
愉快なリズム口ずさむ

夢の街角で
知らぬ安宿で
孤独になってみたい

背中を押してほしくて
線路のほう見下ろしても
見計ったように唸った電話を取ったが最後
白線の中に戻される

埋もれた遺跡で
銀河の隅っこで
孤独になってみたい

ふと思い出すバッドメモリー
サッと差し出す愛のセオリー

痛み足りないわ

愛しのあなたへ
今はやめとくれ
孤独になってみたい
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